COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―


「…上司として…心配ですか?」

いつか飲み込んだ質問が、こぼれた。


視界の隅。

室長が弾かれたようにこちらを見た。


心臓を掴まれるような緊張が体中を走る。

顔を上げられない。


「す、すみません、あの」

言いかけると言葉を遮られた。

『僕に、なんて言ってほしいですか?』


言葉の真意が読めず、顔を上げるといつもの優しい目と目が合った。
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