彼はネガティブ妄想チェリーボーイ
会えないテスト期間
やばい・・・。

あの夜以来、完全に沙和から避けられてる。
一度もご飯の時に会えてない。
時間をずらしてるのは分かる。

え、もう?
早過ぎない?

まだ付き合って1週間なんだけど。

教室に入ると荒木が俺の顔を見て笑うのが恒例になった。

「昨日は会えた?」

わざとらしく聞いてくる。

「会えてねえよ。相変わらず避けてる。」
「一体どうしたんだろうねえ。」

席に着く。
俺の机に手をついて荒木が話し続ける。

今日もテストだ。
苦手な日本史。

とりあえず教科書を出す。

「え、勉強すんの?」

荒木が笑って言う。

「するわ。」
「ええ〜すんなよ〜。」
「うるせえ、させろ。」

そうこうしてるうちにチャイムが鳴った。
ああ・・・
ホームルームの後、テストが始まる・・・。

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