彼はネガティブ妄想チェリーボーイ
5回裏。
駿足の後藤が、ヒットで2塁まで出る。

3番の先輩もヒット。
1塁、3塁。

ここで4番の荒木だ。

荒木ーーーーーー
打てーーーーーーー

俺の念が通じたのか、荒木の打ったボールがちょうどセンターとライトの間に落ちる。

いけいけいけいけいけいけいけいけ!!

河合先生も他の部員も叫ぶ。

後藤の駿足がホームに帰ってきた。
はええ。

先輩も1塁から3塁、荒木も2塁まで出た。

1-1。
すぐに同点に追いついた。

まだ1アウト。
これは追い越せるかもしれない。

とは思ったが、先輩が打ち上げたボールは取られ、次の先輩は三振。

その後はあっさりと終わってしまった。

でも、同点に追いついたのは大きい。
感謝だ。

その後はまた点の入らない試合が続く。

7回を迎えたあたりから、疲れが取れなくなってきてるのが分かる。

9回まで俺大丈夫か?

< 34 / 96 >

この作品をシェア

pagetop