彼はネガティブ妄想チェリーボーイ
「お前、文系のくせに読解力ねえな。」
「わけわからない。」
「だから、普通にしてないとここの店に来にくいだろって。」
「・・・はあ。」

すっげえ間抜けな声。
全く理解していない。

俺はご飯を食べることにした。

沙和が俺の食べる様子をじっと見てくる。
すると突然、厨房に向かって手を挙げた。

「ママー、私もちょっとご飯食べるー。」

今日、ぶっ倒れてた人間が。
食欲全然なかったんだなー。

沙和が立ち上がろうとしたから、軽く止めて、俺が代わりに沙和の分を取りに行った。

「ありがと。」

沙和が珍しく嬉しそうに言う。
感情が乗せられてる。

そして沙和が嬉しそうにご飯を食べ始めた。

明日から夏休みが始まる。
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