【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~
「……これはお前が俺のものという証だ。この跡を見るたびに思い出せ。俺がどんなふうにここにキスをしたのか……そして、その時自分の体がどんなふうに反応したのかを」
独占欲の滲んだ甘い命令にドキッとするのと同時に、体の奥が熱く溶けだすのが分かった。
尊さんの手がスカートの中に入り、下着の上から私の中心をそっとなぞった。湿った感触を確かめた彼はわずかに口角を上げ、そのまま指を中に滑らせる。
荒っぽい愛撫だったが体は正直に反応し、彼を受け入れる準備はすぐに整った。
尊さんが急くようにズボンを下ろし、入ってくる。
そのまますぐに動き出した彼によって、ソファが激しい浮き沈みを繰り返した。
「美織……」
うわ言のように私の名を呼びながら腰を揺らす彼は、まるで愛情を探してさまよっているようだった。
それならちゃんとここにあるわと、胸を切り開いて見せてあげたい思いに駆られる。しかしそれは叶わないので、想いが伝わるようにと切に願いながら、汗ばんだ背中に力いっぱいしがみついて、何度もキスを求めるしかなかった。
どこもかしこも隙間なくつながっているのに、どうしてか切なくもどかしい。それでいて甘い行為は一日中続いて、私はいつしか意識を失っていた。