【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~
「馬鹿言わないでください。美織はそんな女ではありません」
「ふうん……彼女を信じてるんですね。でも、起きてる時の写真もありますよ、ほら」
勝又がスッと指を滑らせて、画面が切り替わる。その瞬間、俺の心臓はどくんと大きく揺れた。
そこに映る美織は下着姿で、恥じらうように両手で体を隠し、頬を赤らめている。目線は合っておらずそっぽを向いているが、間違いなく男を煽る顔をしていた。
「どうしてこんな写真を……」
起きている時に撮られたなら、美織だって写真の存在を知っているはず。なのに、どうして俺になにも言わなかった? 自分の意思に反してただ勝又にはめられただけなら、正直に話せるはずだろう。
美織には、俺の知らない裏の顔があるのか……? 先日のデートであんなに楽しそうにしていたんだぞ? あの笑顔が嘘だったなんてこと……。
次第に疑心暗鬼に陥る俺に、勝又がまたしても俺の知らなかった事実を暴露する。
「実は俺たち、知り合ったのはあの日が最初じゃないんですよね」
「え?」
「初対面は、マンションのジムでした。そこで俺が彼女のトレーニングを見てあげたのがきっかけで、親しくなりまして」