一途な執事と甘いティータイム
来ていた服から水着に着替える更衣室。
集客を見込んで多めに設置されていたであろうロッカーもほとんど埋まっていた。
「ちょっと狭いけど一緒に使おっか」
「うん、そうだね」
美菜子の提案に賛成した。
2人分の着替えや荷物ならロッカー1つでも何とか入る。
私たちと同時に入ってきて着替えている人もたくさんいて、十分に場所を確保できず、美菜子とぶつかってごめんねなんて声を掛け合いながら、なんとか着替え終えることができた。
「ふぅーやっと出られたー!」
更衣室から出て、うーんと腕を上げて体を伸ばす。
「前からずっと思ってたんだけど、菓乃ってスタイルいいよね!色白だし、白いフリルの水着とっても似合ってる!」
「そ、そう?ありがとう」
可愛くて美人な美菜子にそんなことを言われたら、女の子の私でも照れてしまう。
「でも、美菜子の方が私と比べ物にならないくらい綺麗だよ?」
紺地に花柄の水着を着る美菜子は、この海水浴場にいる女の子の誰よりも可愛いと私は思ってる。