一途な執事と甘いティータイム



後でかき氷も食べたいねーなんて話しながら、運ばれてきた焼きそばはすぐに完食。



ついに念願の海へ入る。



海の家の隣では浮き輪の貸出もしていて、そこで2つ浮き輪を借りて海へ出た。



「わーっ、気持ちいい」



日差しが照り返し暑い気温。



ひんやりした海水は、とても気持ちがよかった。



「きゃっ!ちょっと美菜子ー!」



バシャッと至近距離から水をかけられて、頭や顔にかかる。



髪から雫が垂れた。



「海と言えば、水の掛け合いでしょ?それっ!」



「もー!」



あんなに可愛い顔して、意地悪をする。



そんな美菜子に負けじと私も水をかけ合った。



気づけば、全身びしょ濡れ。



メイクはウォータープルーフのものを使っていて助かった。



危なく、黒い涙がこぼれてしまうところだった。


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