一途な執事と甘いティータイム
好きな方、選んでよ
1日目も無事に終わり、自分の部屋で一息つく。
楽しかったなぁ、学校祭。
あと1日で終わってしまう。
それはそれでなんだか寂しい気がする。
いろいろあったけど、準備から楽しかったから。
「ん?」
思いに老けているとスマホの着信音が鳴った。
電話が来るなんて珍しい。
一体誰から……
「……げっ」
画面に表示されていたのは"大河"の文字だった。
電話に出るのも面倒くさい相手。
いっその事無視してしまおうかと思ったけれど、しつこく着信は鳴り続ける。
「はい、もしもし」
大河はそう簡単に諦める奴じゃない。
無視をしたらもっと面倒くさいことになりそうな気がして、渋々電話に出ることにした。