一途な執事と甘いティータイム
これは、秘密のティータイム
ゴールデンウィークが終わり、久しぶりの登校。
連休初日のパーティー以外はダラダラと過ごしていた私。
今日から授業があるかと思うとダルすぎてベッドから起き上がれない。
「お嬢様ー」
あぁ、有嶋の声が聞こえる。
「お嬢様、そろそろ起きてください」
「……ぎゃあっ!」
ち、近い!!
うるさいなぁと重い瞼を開けると、ドアップの有嶋の顔が目の前に広がった。
「朝から大声を張り上げるなんてお嬢様らしからぬ言動ですね」
それをお前が言うかと心の中でツッコミながらも、不機嫌さを醸し出す。
「お嬢様でいたくないんだから別にいいでしょ?それより早く出てってよ」
「今出ていったら二度寝しますよね」
バレてる……
「あーもうしないから……」
なんでもお見通しなことにムカつきながら、諦めることにした。