死者の怒り〜最期のメッセージ〜
泣きながら言う福山美里に、藍は冷静に訊ねる。福山美里は言った。
「空き地に……手足を縛られた状態で発見されたの!!」
藍はリビングに戻ってきた大河と顔を見合わせる。どちらの表情も真剣なものだ。
福山美里から遺体が見つかった場所を聞き、藍は大河とともに家を飛び出した。
遺体が見つかった場所は、村人がよく通る道端の空き地だった。草むらの中から遺体が見つかったらしい。
藍と大河が空き地に着くと、すでに警察の黄色のテープが張られ、多くの野次馬がいる。
「すみません!監察医の者です!!遺体を解剖させてください!!」
野次馬をかきわけ、藍は遺体に布をかけている警察官に声をかける。制服姿の警察官は「では身分証はお持ちですか?」と訊ねる。
法医学研究所の名刺などは持っていない。藍はしまったと胸もとを掴む。身分証がなければ監察医ということが証明できない。
「この方は霧島藍さん。神奈川の法医学研究所で監察医をしています」
大河がそう言うが、警察官は「身分証がないとね〜」と言うだけだ。
「空き地に……手足を縛られた状態で発見されたの!!」
藍はリビングに戻ってきた大河と顔を見合わせる。どちらの表情も真剣なものだ。
福山美里から遺体が見つかった場所を聞き、藍は大河とともに家を飛び出した。
遺体が見つかった場所は、村人がよく通る道端の空き地だった。草むらの中から遺体が見つかったらしい。
藍と大河が空き地に着くと、すでに警察の黄色のテープが張られ、多くの野次馬がいる。
「すみません!監察医の者です!!遺体を解剖させてください!!」
野次馬をかきわけ、藍は遺体に布をかけている警察官に声をかける。制服姿の警察官は「では身分証はお持ちですか?」と訊ねる。
法医学研究所の名刺などは持っていない。藍はしまったと胸もとを掴む。身分証がなければ監察医ということが証明できない。
「この方は霧島藍さん。神奈川の法医学研究所で監察医をしています」
大河がそう言うが、警察官は「身分証がないとね〜」と言うだけだ。