死者の怒り〜最期のメッセージ〜
「……お話、ありがとうございます」

藍はそう言い、黒沼純一の家を後にした。如月刑事たちは激しい怒りを見せている。

「原!徹底的に調べるぞ!!黒沼純一が犯人に違いない!!必ずアイツを逮捕するんだ!!」

「はい!!」

二人はこれから聞き込みをするらしい。藍と大河は二人と別れ、道を歩いていた。

「許せませんよ!こき使って、暴力を振るって、女性を何だと思ってるんですか!!」

「そうね、美雪さんは苦しい人生と最期を迎えたわ……」

同じ女性として、藍の胸も痛みを訴える。その時だった。

「あの!さっき、黒沼の家から出て来ましたよね?」

藍と大河は後ろから話しかけられる。藍が振り向くと、そこには作業服を着た男性が立っていた。



男性は青野一(あおのはじめ)と名乗った。水谷美雪の幼なじみらしい。造園の仕事をしているそうだ。

藍と大河は、青野一の家に向かう。水谷美雪の写真があると聞いたからだ。

「どうぞ」

「お邪魔します」
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