私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
『こんにちは』



『おぉ、テイラー。』



女の人が頭を下げて乗ってくる。



うぇ!?



睨まれた気がした。



『千夏。こちらサルファ・テイラー
たった2人の女監督同士だ。』



『監督?』



テイラーさんが監督という言葉に反応する。



『チナツ・タチバナと言います。
よろしくお願いします。』



手を差し出すが無視をされる。



残念。



監督を見ると苦笑してる。



元からそういう性格なんだろう。



エレベーターが着くとピッチへと下りる。



『集合』



監督の小さい言葉だけで
全員が監督の周りに集まる。



『座っていいぞ』



ゾロゾロと座る。



あれ、テイラーさん?



いないくなっちゃった。



あ、上にいる。



私もコート外のベンチに座る。



『さてさて、
お前らここに集まってたメンバーは
ニュージーランド代表、
オールブラックスを背負う価値のある人間だ。


この合宿では過去の実績など不要。


ここで出来たら生き残り出来なかったら落ちる
それだけの簡単なものだ。


頑張れ。』



監督の言葉で
全員の気が引き締まったのがわかる。



さすが、伊達に監督暦積んでないわあの人。



『さて、監督陣の紹介をしよう。』



そう言って紹介されていく。



私が紹介され立ち上がると不満そうなの半分
手を振ったりウィンクしたりするの半分。



ま、そんなもんか。



『では、練習を始める。』
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