私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
試合開始40分前。



作戦は伝えた、
後は、負けなければいい。



『不安?』



後ろに着いてきていたエルが聞いてくる。



この場にいるのはエルとサンスとカインのみ。



他はアップや色々行ってる。



『私が?
まさか。


むしろ、
ワクワクしすぎて心臓が痛いわ』



そう言って振り向くと
このチームで1番頼りになる3人。



楽しそうに口端を上げている。



『お、レオだ』



サンスの言葉に全員がそちらを向く。



目が合う。



見つめること数秒。



フイッと反対を向いて
自分のチームの更衣室に向かっている。



『ありゃ怒ってるな』



『うへー、俺ドヤされるの勘弁』



『まぁ、選ばれなかったのが悪い


なぁ?監督』



エルの尋ねる言葉に、
レオの背中をみて笑う。



この問いに答えは必要ない。



『いい、今まで仲がよかろうと今回は敵、
蹴落とし合いをしないと、


追い出すわよ』



『誰にものを言ってる』



『恨まられるのは慣れてるんで』



『そーゆー事だ。』



4人の才能は同世代も追い抜き
自分たちより上の世代すらも凌駕した。



ここで最年少なのはレオだが
近い年代である故の天才同士の共鳴。



蹴落とすのは慣れている。



そうハッキリと言い切った3人に
拳を突き出す。



『勝ちなさい』



『『『任された』』』
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