私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜

温泉

『温泉!!!!』



目の前に広がるのは暖かい火山口。



ボコボコと湧き出すお湯の上には
湯気が沸き立っている。




合宿最終選考発表前、
私たちは疲れを癒しに観光名所である
ロトルアに来ている。



本当は夜景が綺麗な街とか、
すんごいリゾート地とか、
カヤックとスキーが楽しめる場所が
上がったんだけど



全員が疲れをいやせる!って事でここに決定!



半分は総監督の温泉好きが入ってる。



くっそ寒いのに海!とか言ったバカは殴った。



ここでは古い伝統を守るマオリの文化が
凄く残っている。



たまにハカの事で来たりするんだって。



そしてここでは!!!



天然温泉に泥パック!!!



女の子には聖地!!!



うひゃぁぁあ!!と
私とエルが楽しくはしゃぐ横で
暑いのが苦手なレオが眉を寄せている。



『じゃ、みんな家族化計画じゃから
全員水着を忘れるな!
一般人もおるんじゃからな!』



そういうおじいちゃんの声に
いつもよりだらけた返事をみんながする。



温帯のためさほど寒い環境ではないが
水着になったら時間勝負のここは
結構温泉の近くに更衣室がある。



『じゃ、私こっちだから』



『10分後な』



『うん!』



レオの言葉を軽く聴き逃して更衣室に入る。



温泉!大好き!!
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