私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
よく意味がわからない。



『着なきゃだめ?』



『あぁ、』



『分かった』



若干いじけるが
レオの撤回しない態度に勝てるわけでもなく
大人しく着ることにする。



ブカブカな上着は両手を覆い隠し
お化けなみに垂れ下がっている。



足も太ももの半分が隠れており
きっと走ったら走りずらい。



ん?お化け?



『レオ!レオ!』



『ん?』



「うらめしやー!」



日本語で定番のセリフを言う。



『....?』



あ、だめだ、分かってない。



首を傾げて軽く眉が額に寄っている。



む、可愛いな



20越えたおっさんが可愛いとか、



生意気な!



そう思いながらも手を伸ばして
レオの額を触る。



『....ちなつ、』



『んー?』



『この手は、なんだ』



『んー、だってレオ、
額に眉よってるんだもん。


せっかくかっこいいのに
老けたら嫌じゃない!』



『...そうか』



『うん!』



グリグリと額を押す。



レオも嫌がってないのか
軽く腰を曲げてされるがままだ。



あれ?



『レオ、まだお風呂入ってないのに
耳赤いよ?』



『っ、寒いからだ』



『あー!確かに!
早く入ろ!』



『っあぁ、』
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