私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜

『んじゃ、メンバーを発表する。』



じいさんの声が会議室に響く。



一人一人に用意された机に座り
全員が心して聞く。



多くの人数が収集され、



残るのは4分の1程度。



残るだけでも名誉なことだと言ってもいい。



『よゆー？』



後ろからした声に目線だけ向ければ
そこにはサンスがいる。



『さぁな』



『レオの敵は去年蹴落とした人達と
軽い新人ばっか。


いーなー』



『全体的にレベルが上がった。
俺でも怖いさ』



『...へー。
レオがそんなこと言うなんて珍しい』



明日は大雪？



なんて聞いてくるサンスに
肩をくすめるだけで返事する。



『てかさ〜、千夏はなんで帰ったの？』



サンスの言葉につられて
監督陣が並ぶ机の列に目を向ける。



そこに、一見頼りなさげな
細く小さい背中はない。



『明日から学校らし』



『うへー、おれ学校きらーい』



『だろうな』



全力でラグビーだけをしてきました。



勉強なんて知りません。



といったような雰囲気のサンスに
苦笑を返す。



『千夏も結果を聞きたかっただろーに』



『あいつなら信用してくれてるさ』



千夏なら、選ばれることを信じてくれて
日本に帰って報告しても



キョトンとした顔で
当たり前じゃないの？って、言ってそうだ。