私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜

まだ日が昇らないうちに
アラームの音が鳴る。



時計を見るとまだまだ5時半だ。



さっむい。



まだまだ薄暗く
部屋の電気をつけなけないと足元が見えない。



ぐー、と背伸びをして当たりを見渡す。



真っ暗。



もう一眠り......したら起きれない！



電気をつけて制服に着替える。



課外は7時30分からだから



6時半ごろ学校に行って勉強をするのが
最近のルーティンになっている。



物音を出来るだけ立てないようにしながら
制服に着替える。



寒い寒い。



携帯で1階の暖房をつける。



いや、付けとかないと死ぬよね。



カバンに必要なものを入れて1階に降りる。



あ、極楽〜



暖かい空気が体を包み込む。



暖房技術様々！



和室がすぐ側にあるので
出来るだけ音を立てないようにする。



チン！



あっちっち。



トーストを取り出し
冷蔵庫からオレンジジュースを引っ張り出す。



普通よりも小さなトーストを数口でほおばり
オレンジジュースで流し込む。



歯磨きをして濡れタオルで顔を拭く。



いや、冬って寒いじゃん？



水に顔つけるとか無理無理。



お湯でも嫌だ。



乾いたタオルで顔を拭いたあと
身だしなみをチェックする。



1番音がなりやすい廊下を静かに歩き
玄関でローファーを履く。



玄関に置いてある鍵を取り
扉を開ける。



チラリと見える和室への入口。



もう、関係ない。



前を向く。



「いってきます。」



帰ってきた音は、



バタン



扉の閉まる音だけだ。