私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
12月から3学期にかけて
学校は6時過ぎ頃には開けられるようになる。



職員室には1人の年配の先生。



よぼっよぼしていて
階段を登っているとみんなで応援し始める



そんぐらいよぼっよぼな先生だ。



その先生がいつも鍵を開けてくれているようだ。



朝6時に来ようと、
先読みしていたかのように鍵が空いている。



本気でその先生の家が
学校ではないか説が流れているほどだ。



「おはようございます。佐島先生。」



職員室に入ると
今日もよぼっよぼな先生、
佐島先生が自分の机でお茶を飲んでいる。



声をかけると
シワシワで細い目をこちらに向けながら頷く。



佐島先生の授業って受けたことないけど
めっちゃ分かりやすいらしい。



でも授業以外では声は聞けない。



授業中でも黒板に書いてしまうので
ほとんど声は出さないらしいけど



質問してもノートに解説付きで
書き込まれて帰ってくる。



強い。



「進路室の学習室の鍵、
借りていきますね。」



職員室に入ってすぐ右にある鍵置き場で
進路室の学習室と書かれているのを探す。



あれ?



いつもの定位置にはかかってない。



もしかして



「先客います?」



頷かれた。
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