私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
「千夏」



「ん?」



顔を上げるとカバンを背負った結翔がいる。



なんで?



「時間、朝課外始まるぞ」



「え!まじ!やば!」



急いで教材を片付けて立ち上がる。



「後3分!!」



「気合いだァあー!!!」



「ぷは!男前かよ!」



ツボりながらも私の全速力に着いてくる結翔。



解せぬ!!!









ギリギリで間に合った朝課外の席につく。



「おはよう千夏」



「はよ真弓」



《きりーつ》



ガタガタと音を立てて席を立つ。



《れーい》



「おねがいしまーす」



頭を下げながら椅子に座る。



今日は、数学の課外。



ねっむい。



特別進学クラスにのみ教えられる公式が
次々と黒板に書かれていく。



それを写しながら先生が配った
プリントの問題を解いていく。



「ねぇねぇ、千夏」



「なに?」



課外の時だけ横の席の真弓。



ニコニコとしながら話しかけてくる。



かっわいいなー。



「今日席替えだよ!」



「あぁ、確かに」



3学期始まって直ぐの最後の席替え。



2月から週一登校になるから
1月が最後の席替えらしい。



んー、後ろならいいなー。
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