私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜

「誰だよそれ」



結翔が笑いながら聞いてくる。



いや、君だよ君。



「知らないの？
結翔はイケメンで気遣いもできて
ちょーいい人って狙ってる子いっぱいだよ」



「俺イケメン？」



「うん！私が認めてやるくらい！！」



「何様だよ」



コツンと結翔に頭を小突かれる。



「いったぁぁ！！！」



盛大に痛がるとケラケラと笑う声が聞こえる。



「はー、離れたくないなー」



そう言うと結翔の歩みが止まる。



突然の事で私は数歩先に進んでしまう。



「結翔？どうかした？」



そう聞くと結翔の大きなため息が帰ってくる。



「結翔？」



「なんだよ」



「どうしたの？いきなり止まって」



「はぁー、」



え！？なんかした！？



「千夏」



「はい！」



「さっきの離れたくないなー、は
このクラスから卒業したくない、だよな？」



「？
そうだよ？」



そう言うと結翔の眉にシワがよる。



シワがついたら勿体ないぞ！



「千夏」



「ん？」



結翔が大きく深呼吸して
真面目な顔で私を見てくる。



おぉ、私真面目な顔の相手と
目を合わせるの苦手なんだけど。