私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
「え〜っと、だから、その」



「俺、付き合って、
なんて言ってねぇーんだけど」



「うぇ!?!?
あ、うん、あ、そう、だね。」



ひ、1人で騒いでたァァァあー!!!



「ぶっ、ぷはははは!!!!」



急に結翔が笑い出す。



え、まさか、



「からかったのぉぉぉぉお!?!?!?」



ゲラゲラと笑いながら結翔が咳き込む。



からかったのか!!



バカにしたのか!!



よし、戦争じゃ。



「くっくはは、ゲホゲホ!!
ちが、からかっては無い。」



「うそつけぇぇぇえ!!!」



「違うって、
俺が橘 千夏、君を好きなのはほんと。」



「え、ぅ、あ、ありが、とう。」



「おう、
で、交際はして欲しいけど、
期待はしてない。」



「は?どゆこと?」



「お前好きな人いるだろ」



「ぅぇ?」



そう言われて思い浮かぶのは
レオの姿。



笑っているレオに、後ろ姿のレオ
ピッチを駆け回るレオや運転するレオ。



っ!!なんで、レオなんか、



絶対顔赤い。



マフラーで目元まで覆い隠すと
結翔と目線がかち合う。



あ、苦しそうな笑い方。



「ほらな、お前が思い浮かべた人が
誰かはしんねーけど、


好きな人に好きな人がいる事ぐらいは
日常で分かる。」



「あ、え、ぅ、」
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