私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
「だから、俺はお前に
恋人として付き合うのは求めない。」



そう笑う結翔は
全く見たことの無い人のような顔をしていた。



「.....ごめ、」



「ストーーープ!!!」



「へ?」



「まだ否定の言葉は聞きたくない!!!」



「はぁ?」



「まだ心の準備出来てねーよ!!!」



「え、は?あ、?」



「それと、少しぐらい悩んでよ。


数日間ぐらいさ、
俺の好きな人が
俺のことをずっと考えてくれてるなんてさ、
贅沢な時間じゃん。


だから、3日後に返事ちょーだい。」



にひひ、と笑う結翔は
何だか、とても大人に見えた。



私は、そんな勇気も無いのに。



私は、レオに恋人がいると知って、
逃げ出したのに。



「俺が心決める3日でもあるけど」



「うん。


いっぱい悩むね。」



「そうこなくちゃ」



そう言って
背中を軽く叩いて私を追いこす。



しっかりと見えたその耳は
とても赤く染まっていた。



ちゃんと、考えるから



絶対考えるから。
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