私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
早朝。



「いってきます」



「着いたらちゃんと電話すること!
夜は出歩かないこと!
パパにもちゃんと定期報告すること!

わかった?」



お母さんが一つ一つ指を立てながら
注意事項を言っていく。



「分かってるって」



「もー、あんたは何しでかすか
分かんないんだから」



「大丈夫だって、そこまで子供じゃないよ」



不安そうに目を見つめてくる母に苦笑を返す。



「もうバスの時間だから行くね」



「夏長期休みになったら帰ってくるのよ!」



「当たり前だよ!!」



行ってらっしゃい〜と言いながら
母は早々に玄関の扉を閉める。



薄情な!



息が白く染るまだまだ冬真っ盛り。



卒業式は出れるか分からない。



2月からイギリスの学校に行って
ホームステイ先に挨拶して
向こうの大学生は済ませてる手続きや
教科書購入で忙しい数ヶ月になる。



卒業式までは公欠になる。



もちろん、卒業までいて
色んなことをホームステイ先の人に
やってもらう人もいる。



でも、私は自分でやりたい。



てか、たまーにホームステイ先の人が
手続き間違えるときあるんだよね。



それは嫌だよね。
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