私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
あんなに乗りなれていた車が
こんなにも息苦しくて
早く降りたいと思う物だったなんて



知りたくなかった。



『なぁ.....』



『ん?』



『あー、いや、なんでもない。』



『?そう。』



会話も話せない事なんてなかった、



はずなのに。



あの事以外。



エンジン音だけが響く無言が続く。



日が差し込んできて、
車内を新しく照らす。



こんな人形、着いてなかったな。



あ、ここ傷付いてる。



埃、被っちゃってるじゃん
このサングラス。



あー、このサングラス、
私が付けてたのだ。



見なきゃよかった。



ここにあるもの全てが、
私の知らない空白の時間を示しているようで



胸が、痛い。



嫌になるほどの晴天。



あぁ、飛行機が飛んでしまう。
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