私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
『キャァァアー!!
ケイン選手よ!!!』



『またナーベラに会いに来たのかしら?』



『とっても仲良いのよね!』



大学を3人で歩けばこの通り
めっちゃ騒がれる。



ナーベラとスティーブンのせいだけどね!!



『兄さん。帰りなよー』



『まだいいじゃないか』



『兄さんのせいで
大学自体が授業出来ないでしょ』



『ん〜、そうかな?』



『そうよ、だから』



『お、ラグビーしてる』



『話を聞いて!!!』



スティーブンがナーベラの話を聞かずに
さっさとコートに歩いていく。



『もう、あのラグビーバカ!!』



『ははっ、しかたないよ。


あんなに上手くなるには
ラグビーを愛して、
ラグビーに愛されないといけないんだもん。』



『もー、そのせいで彼女に振られるって
しゃれにならないわよ。』



それは凄い。



『ラグビーの話しかしないとか?』



『違うわよ。
毎回、彼女にラグビーと私、どっちが大事?
って聞かれるらしくて』



え、まさか



『迷いすら見せずにラグビーって。』



『あー、でも、
一途ってこととでいいんじゃない?』



『私は?って聞かれたら
君の価値とラグビーを比べるまでもない。
なんて言うんだよ。』



『うわー、』



『迷ってるふりすればいいのに!!
今はラグビーが大切なんだって
言えばいいのに!!!』



ご愁傷さま。
< 169 / 191 >

この作品をシェア

pagetop