私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
『あぁ、目が覚めてしまってな』



『やっぱり、時差ボケ治ってないね』



『あぁ、全くだな』



そう言って肩をくすめる。



『リビングに出てくるなんて、どうかしたの?』



『喉が渇いて』



『あぁ、それなら冷蔵庫にお茶が....って
レオは日本茶苦手だったね。


開けて右側に牛乳が入ってるよ。』



『む、そうか』



俺はどうも日本茶が好きになれない。



あの独特の風味と味を拒絶してしまう。



コップにミルクをついで音を立てて飲む。



美味い。



膝を抱えてテレビに釘付けな千夏を見る。



右手にはペンが握られており
膝に乗せたバインダーを
1回も見ずに書き込んでいる。



ミルクを戻しコップを水でゆすいで
千夏の座っているソファに近づく。



『何を見ているんだ?』



『去年の風見地自動車のラグビー本試合全部』



『ほー』



千夏の横に座る。



『見るの?』



『眠れないからな』
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