私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
『時差ボケ治らないよ』



『それは困るが、
チームメイトのことぐらい知らないとな』



こうやって話してる間も
千夏の目はこちらを向かないし



バインダーから手は離れない。



『霧島選手』



ん?



たしか、霧島さんと呼んでいた筈だが、



あぁ、俺のアドバイザーとしてだからか



『霧島がどうかしたか?』



『最近左足を痛めてるっぽい。



一見古傷のせいでそんな走り方かな?
って思うけど、去年はキレイに走ってる。



たぶん、炎症が酷くなってる』



そう言われて霧島の走る姿を思い出す。



ふむ、



分からん。



『まぁ、霧島選手は別に走り特化じゃないし


走り特化なら冴島選手が群を抜いてるから
別段チームに支障はないけど、』



ふむ、確かに、



『冴島はすばしっこくて
1度タックルをしくじると捕まえるのが
面倒なやつだ。』



『経験で言えば大ベテランの勝谷選手だけど


もう体の機能に衰えが見えてるから
経験で押してるって感じ』
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