私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
『嬢ちゃん寝た?』



『あぁ、ぐっすりだ』



『ははっ、
いつも気が強いとこしか見てないけど
こうやって見るとまだ子供だな。』



『あぁ、まだ幼い。』



『手、出すなよ?』



『む、それは無いぞ』



『へー?
それにしては随分ご執着じゃないか?』



『そんなことは』



『んー?なら俺達があんまり嬢ちゃんと
話せないのもたまたまか?』



『〜、うるさい、前を向いて運転しろ』



ガッと車のシートを蹴る。



全く。口の減らないヤツめ。



好き、では無い。



どちらかと言うと家族愛に近いだろう。



今までの彼女とは違う感覚だ。



『変なこと考えんなよ?』



『相手は子供だぞ。
考えるわけねーだろ。』



『陽子さん譲りの整った顔、
父親譲りの頭のキレと回転の速さ、
高校生ながらにしっかりとした体付き。



好きだろ?』



『はぁ、何をゆうかと思えば。


千夏は家族だ。』
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