私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
ゆらゆらと程よく揺れる。



「ん....ん?」



『起きたか?』



レオの声がする。



ど、こ?



レオ?



懐かしい夢を見ていた。



ニュージーランドに住んでいた頃の、
レオに出会った頃の記憶



目を開けると飛び込んでくるのは並んだ家。



住宅街?



『レオ?』



『なんだ』



っ!



暖かいお腹の部分が震える。



お、おんぶされてる!!



驚いて後ろに仰け反る。



『おい!』



『え、あ、ごめん!


降りる!!』



『いい、まだ眠いだろ。
子供は甘えろ』



そう言われれば、まだ眠い。



レオの暖かい背中と



程よく揺れる動きが心地よい



素直に甘えて背中に身体を預ける。



あの時、あの日



憧れた背中。



今はこんなにも近くにある



『どうかしたか?』



『なんで?』



『珍しく甘えてる』



『っ!甘えてなんか!!』



ってこれは、



甘えてるに入るか



『なんか、安心する。から』



『そうか』



『うん』
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