私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
気持ちのいい揺れに



また、眠くなる。



『千夏、寝るな。
もう着く』



『んー、がん、ばる』



『怪しいぞ』



『んー、レオ』



『なんだ。』



『んん、なんでもない。』



もし、私が大学を海外に決めたらどうする?



そう、聞きたい。



止めてくれるかな。



きっとレオなら応援してくれる。



そんなの分かりきってる。



でも、



止めて欲しい。



お前が必要だって。



俺のラグビーにはお前がいるって言って欲しい。



なんて、



贅沢なわがまま



きっとこれを聞いたらレオは



私から離れる。



きっと私が海外に行きやすいように



少しずつ距離をとって離れてく。



それは、



嫌だ。



これが家族に対する気持ちなのか分からない



でも、



パパがニュージーランドに行った時も
私はそう思った気がする。



離れたくないって。



だから私は、



あなたには言えない。
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