私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
キィッ。



弱々しく扉の音が響く。



その小さな音に全員が反応し
扉の方をむく。



霧島だ。



霧島は松葉杖を付いていて、
片足が包帯にぐるぐる巻きにされている。



全員が無言のまま霧島を見る。



「っ、」



霧島が口を開くがそのまま閉じる。




ガバ!



っ!?!?!?



勢いよく頭を下げる。



「さっきは自己中な事ばかりで、
ほんとに済まない。


謝って簡単に許されるようなことじゃない、
それは分かってる。



それでも、
悪かった。」



ふん。



1人が鼻で笑う。



それを合図にみんなが笑い出す。



「は?」



「テメーが自己中な事ぐらい
昔から知ってらァ!」



「そーそー、あと奥さん好きすぎな事もな」



「あと!日本代表入れなきゃ
泣きそうになることもな!」



ちげぇねぇ!と笑い声が強くなる。



「っ!!お前ら!!
俺が真面目に、」



「あほか、」



「勝谷さん。」



「そんなんは要らねぇから、
さっさ治してピッチで証明しろ。」



「っ、はい!!!」



霧島を全員が暖かく迎える。



「レオも、ありがとな」



『.....水を差す用悪いんだが、』



『ん?』



『今までの会話、
全部意味が分からん。』



全員が笑い出す。
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