私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
『日本は確かにフィジカルは強くないし
ニュージーランドに比べたら
そんなに魅力は無いかもしれん。


それでも、貴様よりは魅力的だ。』



『私に、ここまで選手を育てた私に!
魅力がないと言うの!!』



『俺が日本を選んだ理由に比べたら、
これっぽっちもないな』



『っ!!!!
出ていきなさい!!


あなたのこの代表選考合宿への参加を
認めないわ!!!』



『俺はあんたのこの代表への
参加資格を見直すべきと思うな』



『助監督である私に!?』



『そうやって権力を振りかざしたり、
自分の選手に入れこんだり、


ましてや、他の選手の引き抜きに
この場を使うとは、


オールブラックスの誇りに
土足で踏み込んだも同じことだ。』



『たった、20少しの若造が!』



『そんな俺でも、
あんたよりは誇りを持ってるな。』



『っ!!!
絶対追い出すわ!』



助監督が指を刺してくる。



肩をくすめて軽く笑う。



『どうぞお好きに。』



また、あの真っ黒な勝負服を着れないのは
悲しいが、



千夏を貶されたことに比べれば、
些細なことだ。



助監督、もう女でいいか。



女は背を向けると中へ帰っていく。



はぁ、練習するき失せる。



ボールを蹴ってゴールを狙う。



.....外れた。



コートの外、ベンチの部分に目を向ける。



....居ないんだった。



いつもならい悪い箇所言ってくれるのに。



いかん、もうホームシックだ。
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