私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
『あいつ気づくかな?』



『気づくだろ』



『むしろ気づいてるだろ』



『『たしかに。』』



揃った2人の声に軽く笑う。



一通り受付嬢を口説いたのか
サポーターに向き直る。



『また落とせなかったのか』



『ここの受付嬢って凄いよな』



『それがここの基準だろ。』



『『まじか、』』



仲良いな。



ある程度手を振ってサインもしてやるアイツ。



『大丈夫か?あれ』



『監督に怒られそうだよな』



『実際人混みの後ろに監督詰まってる』



『『どこ!?!?』』



探せ



歓声が止む。



なんだ?



あいつがこちらをバッと振り返る。



ふむ、やはり千夏が言うように
顔だけは1級品。



『ただいま!!マイスウィートハニーたち!』



『『ぶはっ!』』



吹き出すな汚い。



『あぁ!私の王子よ!
無事に帰られたのですね!』



『もちろんだ!
長女のサンス姫!』



のるのか。



『なんとも喜ばしいことでしょう!』



『貴方も相変わらずお美しい!
2女カイン姫!』



お前もか。



これは、のるべきか。



『どの面を下げてここへ帰ってきたのか
恥を知って帰りなさい。』



真ん中に出てくると
横のふたりが吹き出すのがわかる。



『あぁ!1番美しいレオナルド姫よ!
そんなあなたにも私は心惹かれます!』
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