月夜に笑った悪魔


あははは!、なぜか急に笑い出す千梨。
それから千梨は私の肩をガシッとつかんで。


「胸なんてただの脂肪だよ!?大きいと肩こるとか聞くし、重そうだし、そんなのないほうがいいじゃん!小さいほうがすばやく動けるし、身軽だし、走っても気にするものないし!貧乳バンザイ!」


なんと、ここまでひと息で言った。

「バンザイ!」と何度も繰り返すけれど、だんだん元気がなくなって……。


「美鈴の裏切り者ーっ!」


と強く抱きつかれた。


千梨は見た感じ……お世辞にも、大きいとは言えない。
これは、絶対気にしてるんだ。


裏切り者、と言われても私はそこまで大きくないけれど。




「これから成長するよ」


よしよし、と慰めるが千梨はしばらく離れることはなく。
その間に、芽依は下着を選んでお会計までしていた。


買い物は10分とたたずに終了。

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