月夜に笑った悪魔
「ダメ……っ」
恥ずかしくてとめようとするけど、どうしても反応してしまう体。
体はもっと彼を求めてる。
とめる手に力は入らず、結局は好き放題された。
何度も何度もチクリと痛みがして、反対の太ももも大胆に遊ばれ。
息が乱れ、体がこれでもかというくらい火照ったところで彼は私から体を離し、ソファをおりた。
「……行っちゃうの?」
ソファをおりた彼の袖を慌てて引っ張る。
「ここでしたい?」
「……っ!」
その言葉で、我に返る。
いかに自分が恥ずかしいことを言っていたのか……遅れて理解。
そういえば、途中から忘れかけていたけれど。
ここは学校だ。
こういうこと、していいはずないのに……。
「おまえ、場所にはこだわるほうかと思ったけど、いいならここでする」
彼は私を見て口角を上げると、頬へと手を伸ばす。
「や、やだっ」
慌てて首を横に振れば、彼は笑って私の唇にキスをひとつ。
それから。
「続きはまた、2人っきりの夜にな」
甘く誘うように言う彼に、目が離せなかった。