月夜に笑った悪魔
今日、学校でのことがあって、あとから私は冷静になった。
そして、思ったのは……こんなに早く関係を進めていいのかどうか。
暁のことはもちろん好き。
キスもしたいし、もっと触れたいと思うけど……よくよく考えてみれば、私と暁は付き合ってそんなに月日がたってないような。
……早すぎない?
カップルにはそれぞれのスピードがあるんだろうけど……私たちは早すぎでは?
さすがに、まだダメなような気がする。
「あの、さ……」
私はゆっくり口を開いた。
「ん?」
「やっぱり、まだそーいうことは早いと思うんだよね……?ほら、私たち付き合ったばっかりだし……」
なんて言われるか少し緊張。
めんどくさい女だと思われてしまうか不安だった、けど。
「おまえがまだいやだっていうなら無理にしねぇよ。好きだから大切にしてぇし、ちゃんと美鈴のペースに合わせるから」
優しい声が返ってきて、ぽんぽん私の頭を撫でる。