月夜に笑った悪魔
思えば、この人生でいいことなんてない。
はじめて人生のどん底におちたのは、8歳の時。
両親が不慮の事故で亡くなった時だ。
まだ8歳だった私は1人で生きていけるわけもなく、叔父夫婦に引き取られた。
そこからはじまったのは、地獄の生活。
叔父夫婦は私をいやいや引き取ったみたいで、邪魔者扱いされた。
無視され、機嫌が悪い時は叩かれて、「お前なんかいなければ」と数えきれないほど言われ。
ご飯は私のぶんは絶対に作ってくれず、食パンを不定期に私に渡して。それでなんとか食いつなぐ日々。
服はぼろぼろになったら買ってくれたし、まぁそこまではまだいいほう。
さらに地獄の生活になったのは、中学生になってからの時。