月夜に笑った悪魔
……でも、3人でとめようとするなんていくらなんでも無謀すぎるよ。
「いっしょにとめよう、おねーさんっ」
「……とめよう」
そう思っても、まっすぐに見つめられ続け。
……無謀だとわかっているが、それでも。
「……うん、一緒に頑張ろうか」
私はこくりと頷いた。
やっぱり、私の中でも諦めきれない。
復讐をとめたい。
3人でとめるのは無謀だけど……とめられる可能性はきっと0ではないはず。
0.1パーセントでも、0.01パーセントでも、きっととめられる可能性はほんの少しでもあるだろう。
それくらい信じてみてもいいのではないか。
諦めればそこで全て終わりだが、諦めないことによってもしかしたら奇跡は起こせるかもしれないんだから。