月夜に笑った悪魔
そして数分ほど車は走り──すぐにとまる車。
シートベルトをはずして、おりる準備をする未玖ちゃんと巧くん。
「私は未玖様と巧様について行くから、あなたたちは車からおりないこと。いいわね?」
「わかってる」
紫乃と言葉を交わしたあと、また助手席と運転席のカーテンは閉められ。
3人は車をおりて、バタンと閉まるドア。
明るい光は遮られ、また薄暗くなる車内。
暁と、2人きりの状態。
……一条組のみんなは大丈夫だろうか。
家にも月城組が攻めてきたりしているのかな……。
組長は目覚めたばかりだし、心配だ。