月夜に笑った悪魔
「そ、そんな急に許せるわけねぇだろ……!!」
銃を持った男性は叫び、さらに2発3発、と発砲。
それらはすべて、私に的中。
急にくる痛み。
広がっていく赤。
体は倒れていき……。
「美鈴……っ!!!!!!」
倒れる寸前で、暁に支えられた。
動いていた人たちが手をとめて、こっちに視線を向けると落とした拳銃を再び手に取る。
暁もおろしていたはずの拳銃を、発砲した男性に向けていて……一発、銃を撃った。
その銃弾は、発砲した男性の頬をかすり。
男性の頬から流れていく血。