月夜に笑った悪魔
そのすぐあと……
ずっしりとした重みが私の上に。
なんと、私の上に男性がまたがってきたんだ。
「……すぐ気持ちよくなろうね」
近くで聞こえてくる声。
「や、やめっ……」
必死に手足を動かすが、手は押さえつけられて、足の攻撃は上にまたがられているせいで当たらない。
高めのヒールだから、これさえ当たればそれなりのダメージはあるはずなのに……!
「きみ、こういうこと慣れてるんじゃないの?それとも、2人で気持ちよくなったことない?大丈夫だよ、楽しいから……」
男性はにこりと笑うと、私の胸元に顔を埋めた。
濡れた感触。
ちゅうっと吸いつかれ、全身に鳥肌がたつ。
「やめて!やだ……っ!」
必死に抵抗しようとするが、強い力で押さえつけられているせいでまったく動かせない。
今出せる大きな声を必死に出すが、男性は私の言葉に耳など傾けるわけもなく。
鼻息を荒くして、私の体を舐め続けた。
やばいやばい、どうしよう!?
逃げたいのに、逃げられない……っ!