愛は惜しみなく与う②

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「はーーーー？知ってたん！？」


杏ちゃんの大きな声が響く
朔はもう少し静かにしろよと、怒っている

助國さんのところを出て、今はお腹が空いたからファミレスに居る

ただでさえ烈火は目立つのに…


杏ちゃんの大きな声で、人の目が増える


杏ちゃんは志木という、杏ちゃんの執事に電話をしている。
聞いたところによると、執事だけど、薔薇の副総長だったらしい。


はぁ


そして杏ちゃんがスピーカーにして、食べながら電話をするものだから、電話口から声が漏れている


『杏様が聞いてこないので、別にいう必要はなかったです。』

「それはまだええわ！なんであんた泉のこと調べてんねん！」

『調べてませんよ。基本情報だけいただいただけです。あなたを何処の誰かもわからない人達と一緒に居させるわけないでしょう』


こんな感じでさっきから喧嘩をしている

電話越しから聞こえるのは男の声。とても落ち着いていて、頭の良さそうな人だ


「アホか！志木はアホや！」

『また、そんな言葉使って…』