愛は惜しみなく与う②
よく目を凝らして見てみると、暴れまくってるのは、若い人が多い。
必死に連携をとって応戦してる方は、きっと泉のお父さんの方についてる人達だろう

泉はどこかと、探していると
足音が聞こえた。振り返ると男が1人立っていた


「ガ、餓鬼?!なんでこんなところに」


大きな声を出そうとする男を、慧と響が止める。

「んーん」

申し訳ないけど、人を呼ばれるのは困る。今は、離れの近くにいて、こっちの方は静かやし、みんな母屋でドンパチやってる


朔が鳩尾に一発強烈なのを入れると動かなくなった

「やべーよ。このままじゃ見つかるぞ?ここも時間の問題だ!新!泉が居そうなところは!?」

「わかりませんよ!さっきから、ゴトウさんや、お父上側の上層部の人間が誰一人見当たらない。どこにいるかなんて…」


怒鳴り声と、鈍い音
ただこのお屋敷に、それらが響く

今は大きな門はくぐったが、そこまでしか入れていない。
どうにかして、家が建つ敷地に入れないだろうか


観察力

これってほんまに大事

冷静になって……ルートを見つけなあかん
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