愛は惜しみなく与う②
父と子
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家に戻る白瀬の車の中で、俺は頭を抱えてしまいたくなるくらい、混乱していた
「じゃあ……薬を流してさばいてたのは…親父じゃないってことか?」
嬉しいはずなのに
俺は3年間それが原因で親父を恨んでいたし、嫌っていた
でも白瀬から語られた事実は違っていた
「はい。合田兄弟が、組に薬を持ち込んで、組長にバレないようにさばいて金儲けしていました」
合田兄弟とは、若手の組員だった。俺がまだ家に居た頃くらいに入ってきた兄弟で、俺も少し覚えている。
でも…
「合田兄弟が薬を流したとしても、どうして親父は動かなかった?それを許していたのか?」
そう聞くと白瀬は黙った
そして言った
「直接お会いしてほしいのです。会って見て、聞いて…若に真実を知ってほしい」
真実を?
これ以上何かあるっていうのか?
三年前から続く蕪木組の薬問題
それが原因で家と縁を切ることまで考えた。でも自分の父親だから…ケツを拭くのは俺の仕事だと思ってきた
でも…親父は薬をやってない?
家に戻る白瀬の車の中で、俺は頭を抱えてしまいたくなるくらい、混乱していた
「じゃあ……薬を流してさばいてたのは…親父じゃないってことか?」
嬉しいはずなのに
俺は3年間それが原因で親父を恨んでいたし、嫌っていた
でも白瀬から語られた事実は違っていた
「はい。合田兄弟が、組に薬を持ち込んで、組長にバレないようにさばいて金儲けしていました」
合田兄弟とは、若手の組員だった。俺がまだ家に居た頃くらいに入ってきた兄弟で、俺も少し覚えている。
でも…
「合田兄弟が薬を流したとしても、どうして親父は動かなかった?それを許していたのか?」
そう聞くと白瀬は黙った
そして言った
「直接お会いしてほしいのです。会って見て、聞いて…若に真実を知ってほしい」
真実を?
これ以上何かあるっていうのか?
三年前から続く蕪木組の薬問題
それが原因で家と縁を切ることまで考えた。でも自分の父親だから…ケツを拭くのは俺の仕事だと思ってきた
でも…親父は薬をやってない?