愛は惜しみなく与う②
 
「おかえり!」

「ん…」

頷いて泉は部屋の中を歩く。そして泉は、何か小さな箱を持っていた


「泉?何もってんだ?」


「あぁ、ケーキだってさ。なんか組員の人が買ってきてくれた。友達と食べろってさ」


わーーーい!
しっかり6個分ケーキが入っていた


「やっぱ戦った後の甘いものは、元気出るよなー!」

「何処の戦国武将だよ!戦の後は…みたいな感じでいうなよ!」


朔につっこまれる。
朔は関西人並みにツッコミが鋭い。

そしてそのあと、まったりとケーキを食べながら、泉の話を聞いた



その話を聞いて、新が涙を流した



「本当に…よかったです。形は違えど、私は…泉の居た場所を潰すのは心苦しくて…。誤解だったなら…本当によかったです」


「泣くなよ。悪かった。こんな親子喧嘩に付き合わせて」


新の頭をコンコンと優しく叩く泉


「でも…親父さん、病気なんだよな?」

「あぁ。俺もあんまり詳しくはわからないけど、ステージ4って言ってた」


は???
一見落着してよかったと、ジュースを啜ってると驚いた
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