愛は惜しみなく与う②

「お前はなぁ!!俺は慧とは違うの!ピュアなの!」

「ピュアなやつが、巨乳の女の子紹介してくれとか言わないよ」

「ば!それはだいぶ昔だろ?」

「最近マシになっただけで、ちょっと前まで朔も遊んでただろ?」


ふん
俺だけ遊んでた訳じゃないんだよ。


「ねぇ、朔はなんで女の子と遊ぶのやめたの?」

はぁ?
なんとも言えない顔で朔はこちらを振り向く

いや、だってねぇ


「週一くらいで女の子変わってなかった?」

「やめろよ!そんな早くねーわ!」

で、なんで女の子と遊ぶのやめたの?もう一度聞く。大体予想はつくけど、朔には言わせたい


「だって…あいつの家に帰るようになったし」


「あいつって?」



ギロリと睨まれた


「ごめんって。杏ちゃんの家に帰るようになったね。みんな」


「だからだよ。飯も…杏の飯の方がうまいし。まぁなんだ。落ち着くから…あいつも1人じゃ…あれだろうし…」


あれって何さ

まぁ確かに、泉と朔と響は毎日杏ちゃんの家にいる。新はたまに帰ってるし、俺はたまに女の子のところへ行っている
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