愛は惜しみなく与う②
でも杏ちゃんの家が心地いいのはわかる


「なんだろね。掃除も洗い物も、女の子達は率先してやってくれる。杏ちゃんの家だと分担して、面倒な洗い物とかもしてる。でも、居心地いいよね」

あぁ
そう言い朔はタバコをふかせる


「慧は?なんで女のところいかなくなった?泊まることが無くなったじゃん。女と飯行っても、夜はしっかり帰ってくる。なんで?」


「朔と同じだよ。居心地いいから。よく眠れるようになったんだ…前までは軽く不眠症だったのに」


そう
なぜかはわからない。でもよく寝れるようになった。
ゲームも0時回ると、杏ちゃんが電源を引っこ抜くからかな?


まぁあと理由をあげるなら



「杏ちゃんが好きだから。ちょっとでも一緒にいたい」


ぶーーーーーと飲んでいる野菜ジュースを吹き出す朔
緑の液体が飛び散る


「最悪!!なにすんだよ!めちゃかかったじゃん」

目の前にいた俺に野菜ジュースはかかる。
わりぃと口元を、ふく朔


「す、好きって?」

「なに!」

「好きって…そういうこと?」

「だから何!」


ハンカチで拭き取るが、白いシャツがところどころ緑に染まる
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