愛は惜しみなく与う②
そりゃ色々事情あるわな。
女の子は、黒髪のサラサラロングの、美人さんだった。
暴力か…
厨房に入る
「杏ちゃん大丈夫だったかい?」
「へーきへーき。あたしおらんときに、なんかあむたらすぐ警察呼んでや」
マドリカも色々なお客さんがきて、迷惑客もいる。あたしがいれば何とかできるけど、千恵子さんだけとかやったら心配や
「ちょっと、ハーブ借りていい?」
「いいけど?」
あたしはきっと、お節介なんやと思う
自分でも理解してる
でもまぁ、ほっとけへん顔の人っておるやん?
「はい!特製ハーブティー!飲んでみて!落ち着くから」
窓際で下を向いている女の子に声をかける
ようみたら目の下クマできてるし、口の端も切れてる
「気づかずごめん!元気出して」
「あ、ありがと」
はぁ
暴力男やったとはなぁ
ちゃんと別れれたか微妙やし、この子心配やな
「あの…別れれたと思いますか?」
「え?あーーーんーーー微妙ちゃう?」
ここは嘘でも慰めとくべき?でもあたし嘘つけへんし…