愛は惜しみなく与う②
「あたし友達も居ないから……誰にも相談できなくて。親も…離れて暮らしてて…」
「まって?一人暮らし?」
「はい。あ、でもあの人はあたしの家知らない。あたしがあの人の家に転がり込んでたから」
訳ありやなぁ…
「学校は?友達おらんゆうたけど、行ってないの?」
コクリと頷く
ま、それに関しては責めれへん。あたしも不登校やったし、気持ちはわかる
まぁとりあえず…
「あたしがバイト終わるまで待ってて。今日は家まで送ってあげるわ」
「え?いいの?」
「ここまで話聞いたらさすがにな。後はしっかりするんやで」
ありがとうと、また女の子は泣いた
よっぽどしんどかったんやろうな。
「名前は?」
「あ、あたしは、紗羅って言います。」
「紗羅ちゃんね。あたしは杏!とりあえずここで待ってて。後1時間したらあがりやし」
とりあえず今日は送ろう。こんな美人、外を泣いて歩いてたら、野郎どもが寄ってくる。
それはまた違う意味であかん